ICUシンドロームとは    第三話

大手術の後に襲われる幻覚や幻聴を伴う症状で
大声をだしたり暴れたりして周りからすると訳がわからない
本人も周りにもとても精神的に辛い

『せっかく大手術が無事に終わったのになんでこんな…』
と思ってしまうような
新たな苦悩のはじまりになります。

この症状時はかかっている本人はその時の
色々な言動はほとんど覚えている事がないらしですが

自分の場合はほとんど覚えており
それが元気になってから先生や周りをとても驚かせる事になったのも
今となっては笑い話ですが当時は本当に大変でした。

このICUシンドロームという病気?は
いろんな要因が重なって起こるらしく
ICUに入っているからという訳で起こるのではなく

過去自分も大動脈解離関係で4回も
ICU(説明が遅くなりましたが集中治療室の事です)に入っておりますが
この症状がでたのはこの時と去年の7月の2回で
あとの2回はまったくなりませんでした。

よくなりやすいのは急に大手術にあって
その状況を理解できなくて的な事を書かれている文献も見ましたが
2回目になったのは半年近く準備をして挑んだ手術なので
やはり一概に何が原因とは決めかねます。

しかしなってみてわかるのは
この幻覚や幻聴というのはなっている本人にしては
本当にそれが現実の世界と変わらずにそこにあるものなのです。

なるまでは幻覚というのはなんかイメージとしては
夢うつろみたいなぼんやりとした感じでしたが
なってみると自分は本当は集中治療室にいるはずですが
色々な場所にそのたびに場所が変わり
本人はそれを疑う余地もないのです。

まずこれにかかると術後なので
体にたくさんのチューブや点滴まどが刺さっています
ほぼそれを抜こうとするらしいです。

そしてそれを止めるためにまず拘束されます。

その拘束の為どんどん妄想を伴った幻覚は
捕らえられて動けないピンチな状態になります。

しかし拘束を解けば暴れてしまうのでどうしようもありません


自分の時はどんな幻覚だったかというと
話が長くなってしまったので次に妄想の中身を紹介します。