大動脈解離との長い付き合いの記録   第一話

初めてこの急性大動脈解離になったのは
2003/7/24の午後2時過ぎだったと思います。

その日は休みだったので昼頃に起きて遅い朝食を食べて
オンラインゲームをやっている時に急に今まで受けたことのない
背中の激痛(後ろから斧で打たれて引き裂かれた感じ)が襲ってきました。

家に一人でいたので自分で携帯で救急車を呼んだのですが
携帯だと住所がわからないので激痛の中それを言うのがとても
大変だったのを今でも覚えています。
救急車が来るまで薄れていく意識のなかで
このままもしかして死んでしまうのかと思いつつ
救急車の音が聞こえたときに少しホッとしました。

運ばれた1つ目の病院で色々検査して、そこでは対応できないので
千葉西総合病院に運ばれそこで緊急手術となりました。


自分を襲った痛みの原因は急性大動脈解離スタンフォードA型といって
大動脈という血管が内側から裂けてしまう病気で
自分の場合は心臓のすぐ元から腰のあたりまで裂けてしまっており
弓部(上部の弓の様になっている所)を人工血管に置換しないと
破裂する危険性が高いということで即手術になりました。

手術に入る前、痛くて動けず着ているTシャツが脱げなくて
『切っていいですか?』と看護婦さんに言われて
18000円もしたのに(T_T)と思いながら
『はい』と言ったのが術前最後の言葉でした。
 


でも今考えるとその時の痛みより大変なことがその後待っているとは
18000円を惜しんでいる自分には想像もつきませんでした。