解離性大動脈瘤     第12話

2010年5月、今回から3か月検査です。

いつもと変わらず
血を取って造影剤でCTを撮って
診断を待っていました。

名前を呼ばれ部屋に入ると
いつもモニターには1つのCT画像しか
出ていないのですが
1対の画像が出ていました。

変わりはないかと先生に聞かれ
調子いいですと伝え
そこで先生が『実は…』
と話を始めました。

以前から大動脈が直径50mmを超えたら
注意が必要と言われていましたが

なんと65mmまで太くなって
しまっているとの事で

何かあったのかと聞かれましたが
思い浮かんだのは震災ぐらいでした。


次の検診が1か月後になり
この検診でまた太くなっていたら
手術を検討しましょうという事になりました。

また手術か…と目の前が真っ暗になり
重い足取りで帰宅しました。

それからすごい生活に気を付け
次の検査に行くと
なんと前の太さとほとんど変わっていませんでした!

一応手術はなくなり
また経過観察で次の月も検査に
行くことになりその場は終わりました。

でもその時はほんとうによかったと
思ったのですが


それは少し延びただけの事だったんです。