手術後の経過    第五話

1度目の大動脈解離の手術後の経過をもう少し書きます。

術後の合併症で腎不全を発症し
人工透析がHCUをでるまで3週間続きました。
その間左半身のむくみがひどく顔もパンパンでした。

人工透析は5時間位かかりずっと寝ていなくてはならず
その時は幻覚の真っただ中だったので
なにをされているのかもわからず不安の中やってました。

しかしその後は快調で退院を決める最後の精密検査で
急に先生の顔色が曇り
『もう少し様子をみたいのでと』
と言われて入院が延びて
今までやったことのないカテーテルによる造影検査など
色々やった結果

心臓に近い人工血管近くの血管が裂けており
血液の漏れがあるとの事で
このままだと心臓の弁にまで達してしまい
人工弁に替えなければならないと…

そして早急にまた手術をしなければならないと言われました。

その時は本当に目の前が真っ暗になり
絶対に再手術は受けたくないと思いました。

しかし担当の片山先生が細かく手術の説明をしてくれ
『絶対に君を助けるから』と言ってもらい
先生を信じて1か月の自宅療養でを経て
2度目の開胸手術に臨むのでした。