ICUをでたら      第23話

個室に移り幻想からは
その日からさよなら出来たのですが

ICUと一般病棟では看護師さんの対応が
全然違って来るので色々大変でした。

ICUは2人に1人の看護師さんが付いているのに
一般病棟だと10人に1人の割合に

食事の時はほとんど固形物が食べれずに
プリンみたいなものを食べさせて
もらっていたのに

お粥に通常のおかずを出されて
自分で食べなくてはならず

いきなりではもちろんまったく食べれず
残すと怖い看護師さん(笑)が
『食べなければ良くなりませんよ』と

そんな事わかっているが
食べれないものは食べれないよ〜
と思っても文句を言う元気もないので
点滴を打ってもらって寝てるだけです。

そして5日後には大部屋へ移され
その頃にはトイレまではなんとか歩ける
ぐらいには回復してきました。

しかし食事は相変わらず食べれず
3分の1くらい食べるのがやっとでした。

あと見た目に肌がまっ黄色で
テッシュで拭くとカレー粉みたいなものが
付くんじゃないのかと思えるほどでした。

黄疸がなくなって来るのに合わせるように
少しずつ食事が取れてきたので
やっと点滴が抜けましたが
今度はおしっこがまったく出なくなり

水分は1日に1リットル以上はとっているのに
おしっこは150mlくらいしか出ずに
原因も不明でしたが様子をみることに

昔の開胸手術はそんなに傷が痛くなかったが
今回は切った肋骨から背中そして腹まで
ずっと激痛に襲われていました。

大部屋に移って2週間が過ぎた頃になると
そろそろ退院と言う話が出てきたのですが
親が病状が納得いくまで回復しないと
退院するんじゃないと言う事で

先生と相談なのですが
担当の片山先生がなんと9月から移動
になると急に聞かされ戸惑いました。

そして20日には先生はいなくなり
担当者不在で心配な入院生活が続きます。